2019/05/03

フィルターを通過出来るか?

私たちは、同じ地球と言うエネルギー環境の中で、自らの内に「それぞれの経験」を生み出しています。

例えば、そこでストレスまみれの経験を生み出している人もいるでしょうし、ワクワクする様な経験を生み出している人もいます。あるいは、チャネリング(テレパシー)を経験している人がいたり、予知夢やエネルギー感覚を経験したりしている人もいます。

つまり、この地球と言う同じエネルギー環境の中でも、それをどう経験するかは人それぞれであり、それが多次元に跨って広がる経験世界の本質だと言えます


それを、より大きな視点から見てみましょう。多次元世界と言うのは、それが丸ごと「今・ここ」に存在し続けています。そうして存在している多次元世界の、どの次元をどのように経験するかと言う事は、基本的にそれを経験する側、つまり私達各自の問題なのです。

例えば、チャネラーの人もそうでない人も、この同じ世界に存在しています。しかし、一方ではそこでテレパシーを経験しており、もう一方ではそんな経験はしていないのです。

それは、それぞれが持つエネルギー(波動)が異なっているという点に、経験の違いが生み出される原因があるのだと言えます。

そして、次元を超えた経験もそれと同じ事です。

全ての存在は、同じ多次元世界の中に存在しているのですが、ある人々は3次元を経験し、またある人達は4次元や5次元を経験しています。その理由は、それぞれの人が、同じ多次元世界のどの部分に共鳴しているかと言う点にあります。

自分の波動が3次元に対応した周波数であれば、多次元世界の3次元部分を経験し、4次元・5次元に対応した周波数であれば、多次元世界のそれぞれに対応した部分を経験するのです。

さて、そうした視点から、ソーラーフラッシュについて考えて見ましょう。

私達の集合意識が、多次元世界の中にあるソーラーフラッシュと言う側面に共鳴する時(つまり、私達がソーラーフラッシュを経験する時)、それをどの様に経験するかと言う事は、それぞれ人によって異なって来ます。

そして、それ以降、基本的に3次元に残る人達の経験世界と、4次元へ進む人達の経験世界が交わる事は無くなるものと思われます。

つまり、ソーラーフラッシュとは、3次元の波動領域と4次元の波動領域の間にある、エネルギー的なフィルターの様なものだと言う事が出来るのです。

私達の集合意識がそのフィルターに到達した先の世界では、フィルターを通過した経験世界と、フィルターに押し戻された経験世界とに分離すると言う訳です。

そのフィルターを通過するのかしないのかは、その人が持つエネルギー的な波動によって決まります。高波動(調和的)な人はそこを通過して行きますし、低波動(競争的)な人はそこを通過することはありません。

それは、決して優劣によるものではないと言う事を、知っておきたいところです。

世界を一体的・調和的に経験しようとする人達と、世界を分離的・競争的に経験しようとする人達との方向的な乖離が大きくなり、経験世界の共同創造が難しくなって来たと言う現状がまずあります。

その結果として、この先はそれぞれに分かれて、「お互いが望む経験世界」を別々に創造して行きましょうと言う事なのです。

つまり、同じ多次元世界の中にいながら、それに共鳴する領域がお互いに大きく離れて来たために、これまでグループで一緒に経験して来たけれど、この辺でそろそろ二手に別れてお互いの道を進みましょうと言う事です。

そのため、ソーラーフラッシュ後は、4次元側にフィルターを通過した人達は、調和的な経験を望む人達だけの身軽なグループとなって、その新しい4次元領域への共鳴を深めて行く事になります。

つまり、調和的な未来へ向かって急加速して行くと言う事です。

そうした人々は、ソーラーフラッシュと言う、高エネルギーを通過する時に、一時的に自分達の近未来的なエネルギー経験をする事になります。ソーラーフラッシュのエネルギーが、その人の持つ方向性(調和)を一時的に強く押し上げるからです。

その数日~10日程度の間、テレパシーが少し使えたり、オーラが見えたり、予知的な感覚や強いシンクロを経験するのかも知れません。

しかし、そうしたイベントの終了後は、それらの経験は一旦収まり、そこでの経験を自分達の近未来像と解釈して、個人的・集団的なスピリチュアル的覚醒に向かって駆け出して行くのです。

一方で、ソーラーフラッシュと言うフィルターを通過しない人達は、程度は人それぞれですが、混乱によってそれを経験する事になると思います。

つまり、太陽の異常活動によって地球が滅亡するのではないか、あるいは何らかの事故や陰謀によってとんでもない事が起きているのではないかと言った具合に。

ソーラーフラッシュが起こる所までは、3次元的な人達も4次元的な人達も同じエネルギー環境に接しているのですが、各自の波動が異なるために、それを異なる出来事であるかの様に経験するのです。

しかし、ソーラーフラッシュ後はそのフィルターに遮られて、それぞれに異なるエネルギー(波動)領域を経験して行く事になります。

ソーラーフラッシュは、最後の審判ではありません。それは、純粋なフィルターとして存在しているエネルギーです。

つまり、その人が良いから悪いからと言う基準は一切ありません。単純に、調和的な経験に適した波動(高波動)と、競争的な経験に適した波動(低波動)を分離するフィルターに過ぎないのです。

そして、そのフィルターの通過によって、アセンションの過程は完了する事になります。そこから、アセンション(次元上昇)が始まる訳ではありません。そこで、これまで続いて来た次元上昇の過程が終了するのです。

それ以後、4次元領域へフィルターを抜けた人達は、次元上昇後の新しい4次元世界を進んで行く事になります。3次元領域に残った人達は、分離・競争的な現実を、その結末に向かって進んで行く事になります。

ただ、私達の本質は魂な訳ですから、それを過剰に恐れる必要はありません。この現実はとてもリアルではありますが、無限に存在する学び場での1つの経験に過ぎないのです。

例えば、電子ゲームでゲームオーバーになったからと言って、必要以上に落ち込む必要は無いですよね。それも1つの経験として、成長の糧となって行くのですから。

そこで、昨日の記事にも繋がってくる訳ですが、だからこそ大切なのは「ソーラーフラッシュの瞬間」ではなくて、「ソーラーフラッシュまでの時間」つまり「今」なのです。

今の内にどれだけ自分を調和的な存在に変えて行けるか、つまり、どれだけ波動を高めておけるかによって、ソーラーフラッシュと言うフィルターを通過するのかしないのかが決まって来るからです。

ソーラーフラッシュが始まってから、「さあ、頑張ろう」と言うものではないんですね。

アセンションを知っている人達は、かえってその部分を正しく理解できていない、つまりソーラーフラッシュをフィルターではなくエレベーターだと誤解している人が多いように感じられます。

確かにフィルターを通過する人にとっては、それをエレベーターの様に経験する事にもなるのですが、それ以前の問題として、フィルターを通過するための取り組みから目を背けている人が多いのかも知れません。

逆に、アセンションなんて知らないけれど、より調和的に充実した人生を送りたいと日々を生活している人の方が、建設的な取り組みが出来ている様に感じられます。

そう言う人達は、アセンションのアの字も知らなくても、確実にフィルターを通って行く人たちです。

心配なのは昨日も書いたように、アセンションの知識を満載に持っていながら、ソーラーフラッシュ(イベント)に依存する心から、日常における自分のあり方を自ら調和的に変え続けていない人たちです。

ソーラーフラッシュは、エレベーターである前に、まずフィルターであると言う事を理解する必要があります。

調和的な人は、それほど調和には憧れません。なぜなら、既に自分が調和的に生きているからです。フィルターを通過するのは、そうした人たち、あるいはそうした状態に近づいている人達なのかも知れません。


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4 件のコメント:

  1. 砂見さん、こんばんは。
    こんなにも詳しくありがとうございます!ソーラーフラッシュはイマイチ理解しにくいという印象だっただけに、取っつきにくかったのです。とても分かりやすくて、フィルターの表現は腑に落ちました。
    私は、最終確認というか、全ての魂に覚醒のきっかけを与えるためのものだと考えていました。動乱と混乱の末に、覚醒を選ぶか選ばないかを迫られる。そして魂で生きる人々の開放が加速すると。まさかそのフラッシュまでがアセンションなんて…。光の存在たちに感謝を送って寝ることにします。
    どちらの世界に進んでも、魂の望みに間違いはないのでしょう。結局はただ経験があるだけですからね(^-^)

    周りにはスピリチュアルを知らないけれど、在り方そのものがナチュラルで、自然を大切にしている方々がいます。また、見た目からも明らかにエネルギーの透明度が高いのです。おそらく三次元に留まりそうな存在に対しては空気の如くサラリとしていて、既に高次元を生きているかのようです。
    私は日々、あ~素晴らしいなぁ…と感じるばかりで知識を経験に落とし込むのに精一杯な時も多いです。それも楽しい(笑) 本当にここは神秘的な世界ですよねぇ。

    ブログを拝見する度に思うのですが、砂見さんは本当に表現がお上手で分かりやすいですね。こういった話は、抽象的か手垢のついた表現になりやすいと思うんです。問題の切り抜き方もユニークで最高です!いつか東京でセミナーしてください。
    (^-^)/~

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    1. ユーさん、おはようございます。

      こちらこそ、私の中から情報を引き出していただいて、ありがとうございます。

      いつも思っていた事を書いて行くのではなく、書きながら思いついて行くような感じなので、何を書こうとし始めるのか、その切っ掛けがとても重要なんですよね。

      そのため、自分だけで毎日書いていると、どうしてもワンパターンに陥ってしまうため、こうしてコメントからテーマを振っていただけるととてもありがたいのです。

      自分でも、「ああ、なるほど。そうだよ。」と思いながら記事を読み返すことがよくあります。(笑)

      セミナーそうですね、また機会を見て東京でもやってみたいです。ありがとうございます。

      また、何かあれば、気楽にコメントしてみて下さい。(^-^)

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  2.  こんにちは。初めてコメントさせて頂きます。
    人生で最悪の状況を経験した後、せめてもの希望を見出そうとこのブログで言う「ソーラーフラッシュ」に備えようとしたのですが、
    「ソーラーフラッシュへの備え方を教えます」的なニセ情報「某テレビ番組の霊能者」の出した情報に騙され、「労多くして実り少なし」な効率の悪いやり方を行ってしまい、結局2012年12月を低レベル通過してしまいました。その後、強制的ソーラーフラッシュによりやっと覚醒し、地元で調和的な生き方を目指す集まり(ソーラーフラッシュには無自覚)に参加させて頂き、今に至ります。
    周回遅れのマラソンを血反吐を吐きながら走っていて、それでやっとゴールが見えるか見えないか、そんな日々を送っていますが、これからも様子を見に来ます。よろしくお願いします。

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    1. ハオタストさん、こんにちは。

      そうですね、ソーラーフラッシュと言うのは1つの注目すべき大イベントになりますよね。そして、ある意味では不安を煽られる情報でもあります。

      そう言うことから、私たちはそもそも「魂としての永遠の存在」であると言う認識を持つと、ポジティブな気持ちから、そうしたアセンション過程に取り組んでいけるのかも知れません。

      好きこそ物の上手なれで、楽しくワクワクと取り組んで行くことが次元上昇を上手く捉える最大のコツかも知れません。

      そんな時代の流れが、どの様に推移して行くのかとても楽しく興味深いですよね。(^^)

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