2019/05/10

自らに「無条件の愛」を

「無条件の愛」について考える時、私たちは「自分が他人に与える」と言う視点からそれを捉える傾向を持っています。

解りやすく大げさに書いてみると、「自分を疎か(犠牲)にして、他人に与える。」事が尊い事であるかのように捉える傾向があるのです。

しかし、そうしたあり方には「無理」があるんですね。つまり、持続可能なあり方ではないと言う事です。それを、例え話を使って考えてみましょう。


水を「幸せ・活力・ワクワク」として考えてみます。その時、「自分を疎か(犠牲)にして他人に水を与える」と言う状態を、「ため池」に例える事が出来るのかも知れません。

そうした状態で頑張って他人に水を与えて行くと、自分自身の水がドンドンと減って行く事になります。その結果、不満や不安が出て来る事になるのです。

すると、自分の水を補充する事に意識が向かい始めるのですが、自分を疎か(犠牲)にしているために、自分の中からはそれがあまり湧き上っては来ません。そして、外から水が流れ込んで来ることを求める傾向が出て来ます。

つまり、「こんなに親切にしてあげているのに、あの人は何もしてくれない。」と言う様に、見返りを求め始める事になりやすいのです。それは、直接相手に感じるものに限らず、「何もいい事が引き寄せられて来ない」と言うように、引き寄せの法則などに対する不満である場合もあるのかも知れません。

つまり、その時点で既に、それは「無条件の愛」ではなく「条件付の愛」に変わっていると言えるのです。

では、それが「ため池」ではなく「泉」である場合にはどうでしょうか。つまり、常に自分の中から水(幸せ・活力・ワクワク)が湧き上がっている状態です。

そうした状態では、自分自身の水が枯渇してしまう心配はありません。そして、常に自分の中から湧き上がって来ているために、それを周囲にどの様に分けて行こうかと言う所に焦点があてられるのです。

見返りを求めたりする事もありません。なぜなら、それを外から得る必要がないからです。

もちろん、見返りがあったらあったで、もっと水(幸せ)が増える事になり、さらに他人に分けて行く事が出来るようになります。しかし、別に無ければ無くても、常に自分の中には水(幸せ)が満ち足りているのです。

この時、私達が「池と泉」のどちらの状態を目指すべきかは明白ですよね。それは、もちろん泉なのですが、そのためには自分の中から常に水(幸せ・ワクワク)が湧き上がっている状態でなければなりません。

自分を犠牲にして幸せが枯渇した状態ではなく、自分を大切にして自分自身が満ち足りた常態でなければ、無理なく「無条件の愛」を他人に向け続けて行くことは出来ないのです。

それは、悪い意味で自分勝手になれと言う意味ではありません。つまり、外からの水を奪って、自分の中に溜め込むと言う事ではないのです。

私たちは、自分を犠牲にして他人を助ける事を美徳とする傾向があると言う事でしたが、向かうべきは自分が幸せになった上で、それを他人に分けて行くと言うあり方なんですね。

だから、「わくわく」を育てて行くことが大切になるのです。与える前に、まず与えるもの(幸せ・わくわく)を、十分に手に入れなくてはならないと言う事です。

そうした取り組みにおいて大切になるのは、自分と他人を差別しないと言う事です。例えば、自分が趣味等の時間を大切にするのですから、相手が趣味等の時間を大切にする事も尊重してあげる必要があります。(もちろん、置かれた状況なども考慮しつつ)

そして、自分と他人を区別すると言う事も大切です。つまり、自分がそうだからと言って、他人にそれを押し付ける必要はありません。調和的にそんな考え方を紹介する事はしても、押し付けて相手の自由意志を踏みにじっては良くないでしょう。

そんな訳で話をまとめてみると、私たちは無条件の愛を「まず外に向けるもの」として捉える傾向があるのですが、それだけでは、いずれ行き詰ってしまう事になります。

大切なのは、幸せなどの状態が「池」の様であった私達のあり方を、「泉」の様に変えて行く事です。つまり、まず自分の中から幸せやワクワクが湧き上がって来る状態を生み出し、その上でそれを外側に分けて行くのです。

そのためには、まず「自分自身に無条件の愛を向ける」事が大切です。ここでの無条件と言うのは、結果と言う見返りに囚われずその瞬間瞬間を充実させる事を、自分自身に許してあげると言う事です。

みんなが自分の中でそんなあり方を実現させ、溢れて来た余裕部分をお互いに与え合って行く。そんな日常が、4次元の波動領域における社会のあり方なのかも知れませんね。

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2 件のコメント:

  1. 無条件の愛を自分へ向ける。本当にそうすることは、実はとても難しいですよね。これが本当にできれば、たぶん5次元へもまっしぐらなのではないかとさえ思います。

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    1. ウリッセさん、こんにちは。

      そうですね。私達の場合は国民性と言う点から見ても、そうした点を上手くクリア出来ない傾向を持っているかも知れませんね。

      それだけに、言われるとおりその点をクリア出来れば、波動上昇も急加速するかも知れませんよね。(^ー^)

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