2019/06/05

急激に動く世界情勢

米中貿易交渉が暗礁に乗り上げた事によって、中国は身動きの取れない状態で坂道を転げ落ち始めています。そこに紐でつながれたEUや韓国も、一緒になって転げ落ちている状態です。

それは、実体経済の中で確実・急速に進んでいる事であり、既に指標・統計が発表される度にそうした現実が確認され、政府・マスコミが必死になって崩壊の延命をはかっています。

日本やアメリカは、そうした沈没船団から離れたところに新しい船団(経済ブロック)を作ろうとしています。トランプ大統領の訪英が、EUからイギリスを引き抜くためのものである事は明白です。


本来であれば、米英は強力な同盟国であるはずなのですが、イギリスはあまりにも深く中国が入り込んでしまったために、EUからの離脱に手間取っています。

しかし、欧州議会選挙の結果(民意)を見ても、イギリスは合意なきEU離脱にまた大きく一歩近づいたと言え、新しい首相の誕生を待って、イギリスはEUを見限りアメリカと手を組む事になると思います。

中国と言うのは一党独裁のピラミッド型組織ですよね。EUも欧州委員会(官僚)が選挙で当選した議員を従える、ピラミッド型の組織です。つまり、3次元的な古いあり方を未だに貫く体制にあるんですね。

一方でアメリカは、トランプ大統領の誕生(2016年秋)によってこれまでのネガティブな勢力の支配を脱しつつあり、日本も安部政権によってこれまでの中韓勢力によるコントロールを脱しつつあります。

そうしたそれぞれのブロックの内においても、ポジティブ・ネガティブそれぞれの側面が混在している訳ですが、国としての大きな括りではそうして見る事も出来ると言う事です。

では、日米やカナダ・アセアン・インド・オーストラリア等を含むグループが、スムーズにこの先を進んでいけるのかと言えば、それほど単純な話ではないだろうと思います。

あくまでも相対的に見た時に、大きな困難をより小さく押さえ込める可能性があると言う程度の事かも知れません。

この先の困難は、単に経済情勢だけの問題ではなく、自然災害などトータルな側面から表れてくるものであるからです。

あと、日本からでは良く見えないのですが、ロシアはまた別のブロックによって、着実に前進を続けているものと思われます。

そうした視点を持って見ていなければ、1つ1つの情報が繋がらず、何が起きているのか?何も起きないではないかと言うように感じてしまうのかも知れませんが、特に今年に入って明らかに急激に世界情勢が動き始めています。

この1~2日で見れば、明らかに韓国の金融市場が不自然です。恐らく発表された貿易収支の悪化を受けて市場が暴落しないように、猛烈に買い支えているものと思われます。

しかし、通貨の買い支えには基本的にドルが必要な訳で、日本などとの大規模な通貨スワップを持たない今の韓国は、確実かつ急速に通貨危機へ向かっています。

また、中国では昨日が天安門事件からの30周年であり、指導部は貿易・為替・物価・失業・不良債権など、膨らみ続ける答えのない難問に包囲されて日々、神経をすり減らしている事だろうと思います。

つまり、何が言いたいのかと言えば、古いシステムの崩壊と新しいシステムの芽生えが、既に今、急速に表れ始めているのだと言う事です。

私たちは、その危機が崩壊へと繋がって、自分の生活に多大な影響が表れてはじめてからそれに気づく傾向を持っています。

それが悪いと言う訳では無いのですが、普通に考えてそれって困難な道になる可能性が高いですよね。

しかし、「待っている」人達は、結局そうした経験の仕方をする事になってしまうのは仕方の無い事なのかも知れません。

その一方で、待たずに自分から着々と動いている人達と言うのは、それぞれのあり方に合った形で、社会が混乱し始めても踏ん張りの効きやすい状態を日常の中に育て続けていると言えるのです。


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