2019/07/01

中国をどうするか?

これまでの世界体勢と言うのは、それぞれの社会を、ネガティブな同一の支配者が裏で操り、お互いの怒りを煽って戦争に導く事で、軍産複合体や金融マフィアとしての側面から莫大な利益を得ると言う構造でした。

そうした支配が継続しているのであれば、現在は北朝鮮・イラン・シリア・ベネズエラ等、どこにでも儲けのネタが転がっている状態です。

しかし、現実として現在そのいずれにおいても戦争は行われていません。


それがなぜかと言えば、そうして裏から世界を支配して来た軍産複合体や金融マフィアとしての組織が、かなりの勢いで崩壊を始めており、それに取ってかわる米海軍等の組織を越えた勢力が主導権を握ったからなんですね。

そうした勢力と言うのは、世界に広がったかなり緩い繋がりからの同盟であり、ネガティブな勢力の排除と言う点では協調しているのですが、必ずしも強い結束を持つものではないようです。

ただ、大筋ではネガティブからポジティブへの転換を目指しているものと思います。例えば、日本・アメリカ・ロシア等はそれぞれの方法で、少なくともそうした流れを起こそうとしているように見えます。

しかし、中国などはネガティブな勢力の排除では協調できても、その後にポジティブな流れを起こそうとはしていませんよね。

つまり、そうしたネガティブな勢力に取って代わり、中国共産党が世界を支配すると言う歪んだ中華思想に囚われているのです。

北朝鮮においてもやはり、国民ではなく支配体制の維持が最大の懸案事項になっていますよね。

この様に私たちの現実には、見えていない部分と、見えている部分との2重現実の状態があるのです。

この時、ポジティブな勢力の立場に立って、世界をいわゆる4次元的なタイムラインに持って行こうとした時に、どの様に政治をコントロールしたら良いでしょうか?

これまではアメリカを通じたグローバル化が進められる事で、アメリカを頂点とした軍事・金融・経済的な、ネガティブな存在たちによる支配体制が構築されて来ました。

まず、そうしたグローバル的な支配・搾取的な繋がりを絶ち、各自が自分達の手で自分達の国や地域を調和的に作り上げることで、それぞれが自立する事が大切になってくるんですね。

これまでの様に依存ではなく、お互いが自立した所から調和的な関係が生み出されて行く事になるのです。

そこで、ポジティブな勢力に後ろを守られたトランプ大統領は、TPPなどの経済グローバル化の流れから離脱し、米軍のアメリカ回帰などによって具児的なグローバル化の逆転を始めているのです。

現在、進められているようにしか見えない米軍の韓国撤退の流れや、日米安保の見直し発言の背景には、世界的な規模での、これまでのあり方から新しい常態への移行過程を表しているのです。

そうした中で最大の懸念となるのが、中国共産党の存在です。

このままアメリカが自分の殻の中へと収束してしまったのでは、共産党による支配体制が世界に広がってしまう可能性があります。

ウイグルやチベットは既に中国に飲み込まれており、長い弾圧の歴史が今も積み上げられ続けています。

先日の香港でも、そうした拡大傾向が今も強く続いている事が確認され、その後には直ぐ台湾にも触手が伸びる事になります。

では、ポジティブな勢力としては、どうしたら良いか?

例えば、日本で現政権が崩壊すれば、選挙で新しい政権が生まれます。

しかし、実質的な独裁体制にある中国では、そうした事が出来ないんですね。もし、中国共産党大勢が崩壊すれば、それは、中国が無政府状態の大混乱に陥る事を意味しているのです。

マスコミの報道では、中国の表の顔ばかりが報道される傾向があり、中国がどんどん発展しているかのように見えます。

確かにそうした部分もあるのですが、その一方では環境破壊や、身分差別的な戸籍制度の問題、膨れ上がった不動産バブルの崩壊を許さない事から生まれる経済的な矛盾の噴出、世界の工場の止まらない中国撤退など、物凄い勢いで闇の部分が膨らんでもいるんですね。

これで中国が無政府状態に陥ったら、完全にアウトですよね。

だからアメリカとしても、共産党体制は終わらせたいけれど、出来れば中国政府自身の手によって、自発的あるいは半自発的な民主主義体勢への移行が理想だと思うのは当然の事だと思うのです。

おそらく、今後の米中交渉の最大の焦点は、経済でも軍事でもなく、すみやかな中国の、政治体制の移行になると思います。

そのために必要な法律の改正が、どれだけスムーズに進み、実際にそれが確実に実行されて行くかと言う事です。中国では、法律よりも権力の方が力が強いので、法律がどれだけ作られても、それだけでは意味が無いんですね。

そうしたポジティブな勢力の意図があっての、米中首脳会談や米朝首脳の交流が行われていると言う事だと思います。

北朝鮮については、私たちは韓国から撤退するけれど、後は自分達で仲良くやるんだよと言う、親心的な意図があると思います。

もちろん、世界は多面的な要素によって動いており、一般的に言われるように、有権者の支持・選挙対策的な意図や、その他もろもろの要因も複雑に絡み合ってはいると思います。

ただ、報道ではお金や権力、あるいは選挙での票としての視点からばかり報道されている訳ですが、今こそそうして「どの様な世界にしたいのか?」と言う意図を踏まえた解釈をしないと、ぜんぜん見当ハズレで訳が分からなくなってしまうのかも知れません。

より良い世界になって行くといいですね。


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4 件のコメント:

  1. おはようございます。
    はじめまして、坂口と申します。

    砂見さんの本を数冊読ませていただきました。
    分かりやすい表現と、Kindle読み放題という手に取りやすい形をとっていただき感謝しております。

    お礼を伝えたかったのでコメントさせていただきました。
    砂見さんの表現はとても役にたっています。
    本当にありがとうございます。

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    1. 坂口さん、こんにちは。

      もともと、何となく遊び感覚で始めたブログだったのですが、そこから電子書籍などへと広がって行きました。

      まったく、何の反応も無い中でただ書いていると言うのではモチベーションが続かない訳で、そうしたコメントやレビューをいただける事がとても嬉しくて新たな力になります。

      今からはじまる大きな変化を楽しみながら、みんなで調和的な世界に向かって行けるといいですよね。

      ここの所、新しい方向を模索して迷走中だったのですが、新しく燃料補給していただけました。ありがとうございます。(^ー^)

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  2. こんにちは 情報ありがとうございます!YouTubeもたびたび拝見させていただいております!分かりやすく参考になります。最近はスローペースで、体を大切に生きていこう!がもっぱらのテーマです。体の切り替わりの時期なのか、受け入れるまでもう少しかかりそうです(^^)

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    1. spring livingさん、こんばんは。(^ー^)

      そうですね、わかります。私も変化の速さに戸惑っている感じがあり、だからこそ逆に、スローベースで自分のペースを取り戻そうとしている感じです。

      上手くペースが立て直せれば、また、新しく自然な形で、ペースが上がってくるのかな~と思いつつ。

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