2019/10/25

輪廻転生は無い?

輪廻転生については、チャネリング情報においても一貫性がないと言うか、情報に矛盾が感じられやすいテーマになります。

当然に「輪廻転生がある」と言う前提で話している情報もあれば、「輪廻転生と言うものは無い」と言っているような情報もあるのです。

先日のセミナーの中で、休憩時間にチラッとそんな話が出たのですが、座談会の中でキチン取り上げなかったため、今日はそれについて取り上げてみたいと思います。


まず、最初に前提として理解しておいて頂きたいのが、基本的に私たちの脳・思考と言うのは、物質的な経験に対応したものであり、輪廻転生の様に魂としてのエネルギー的な経験を、正確に理解することは出来ないと言う事です。

そうした中で、人間の物質的な思考においても理解できるように加工した形で、チャネリング情報などは伝えられているのだと言う事を承知しておいて頂きたいのです。

そのため、異なる情報が見られた時には、その可能性を保留しながらより多くの情報に触れる中で、それらを包み込んで矛盾のないあり方・解釈を、情報の本質・根底に感じ取って行くと良いと思います。

さて、そうした前提に立った上で、そもそも輪廻転生とは何なのかと言う事について考ることから始めてみましょう。

それは、死んで肉体から抜け出した魂が、再び肉体の中に入って生まれ変わる事によって、魂が人生と言う経験を繰り返すのだと言う事です。

その上で、「輪廻転生はない」と言うチャネリング情報が、何を言おうとしているのかについて考えてみる事にしましょう。そこには、いくつかの可能性を見つけて行く事が出来ます。

まず、輪廻転生をするための前提として「肉体的な死」を経験する必要があります。肉体として死ななければ、輪廻転生と言う経験は成り立たないのです。

しかし、物質(肉体)的な経験と言うのは、主に3次元~4次元にかけての経験で会って、5次元以上のエネルギー的な経験世界には存在しない経験なのです。

つまり、5次元以上の存在たちには、輪廻転生が無いと言う事が出来ます。これが、1つ目の考え方になります。

次に2つ目の考え方としては、地球上での人生と言うのは精々数十年でしかないのですが、これは宇宙的に見れば極めて短い寿命であると言う事が出来ます。

例えば、仮にその寿命を80歳だとした時、800年の経験をするためには10回の転生を重ねる必要があります。

しかも、転生して生まれ変わる度に、赤ちゃんとして一から基本的な知識を学び直さなければなりません。

すると、800歳の寿命を持つ3次元あるいは4次元の宇宙人と、同じ程度の学習体験を得ようとするためには、80歳の寿命で最低でも数十回の転生を繰り返す必要が出てくるのだと言う事になります。

逆に言えば、800歳の寿命であれば1回の人生でも、最低に見積もっても、私たちの数十回以上の転生経験が得られるのです。

考え方によっては、その経験が継続している分、何度も一から繰り返している私たちの経験では届く事の出来ないレベルにまで1度の人生で経験する事が出来てしまうと言う事になります。

すると、魂が経験しようとしている学びの目的にもよるのですが、転生をすることなく1度の人生でオーバーソウルの元へと戻って行く事もあり得るのです。

オーバーソウルとは、魂の故郷と言うか、よくそれをコップの水に例えると、魂はそこから飛び出した一粒の水滴であると言われたりもしますよね。

なかには、オーバーソウルに帰ると自分としての自我が消滅してしまうのではないかと心配される方もいるかも知れません。

しかし、私たちは肉体としての自我を経験して来た訳ですが、実は自分と言うのは魂としての存在であったのだと言う「目覚め」を経験し始めていますよね。

そうした目覚めを経験すると、肉体が死んでしまっても、魂としての自分が継続して行く事を意識的に経験する事になります。

それと同じ事なんですね。

個としての魂がオーバーソウルの中に溶け込んで行っても、5次元以上の経験においては、そもそも意識はオーバーソウルとしての自我に目覚め始めているために、個としての魂が溶け込んで行っても、それを恐れる様な経験にはならないのです。

個として経験した記憶は、オーバーソウルの中に残って行くために、望むのであれば、意識の中でその自我を経験することはいつでも出来ると言う事でもあります。

そして、より根本的な3つ目の見方としては、これまで3次元~4次元での輪廻転生を、肉体と魂の関係について捉えていたのですが、もともと、そうした物質世界基準の捉え方自体が「幻想」なんですね。

つまり、輪廻転生と言うのは、意識の中に映し出している幻想世界を、次のストーリー、次のストーリーと言う具合に映し換えているだけであって、肉体と言う経験自体がエネルギー的な現実から見れば現実ではないのです。

その様にエネルギー的な存在としての視点から見れば、普通に「輪廻転生はない」と言う言い方も出来るのだと言う事です。

その一方で、人間(特に東洋)の宗教文化を通じて馴染んで来た輪廻転生と言う世界観を利用して、それに沿った形で魂の学びを説明することも可能であるのだと言う事です。

オモシロいと言うか、なかなか奥が深いですよね。

輪廻転生と言う、いわば知識として当たり前であるかのようなテーマについても、ここまで理解を深めて行く事が出来るんですね。


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