2020/01/05

世界を動かす3つの勢力

これからは、記事として書いたものを、YouTubeの動画の方で読むと言った形にしようと思います。従って、ブログも動画も内容はほぼ同じになって行くと思います。

どうも、ブログと動画では、全体として視聴者の方が異なる人たちである様なんですね。ちなみにこの記事に対応する動画は明日の朝に出しますが、以後はブログと動画を同時に出して行く予定です。

さて、そんな訳で今回は、「世界を動かす3つの力」と言う事でお話ししてみたいと思います。


私たちが世界の動きを捉えようとする時、「国」と言う単位でそれを把握しようとする傾向を持っています。しかし、そうした捉え方では、物事の本質と言うのを上手く捉える事が出来にくいんですね。

例えば現在、アメリカと中国の覇権争いが起きています。これを国の対立として見る事も間違いではないのですが、あまり本質的な見方ではないのだと言う事です。

より本質的にそれを捉えるのであれば、そこで起きている事と言うのは、国としての対立と言うよりも、国家体制としての「システム・価値観の対立」であると言う事になります。

つまり、「民主主義」と「独裁体制」の対立であると言う事なんですね。つまり、「アメリカ」と言う皮をかぶった民衆と、「中国」と言う皮をかぶった共産党が対立していると言う事なんですね。

例えば、香港は中国の一部なのですが、民衆はアメリカの国旗を掲げて大規模なデモを続けています。

すると、アメリカも「軍産複合体」「金融マフィア」等、民衆の立場から動いている訳では無いと言う意見も出て来るだろうと思います。確かに、それはその通りであったんですね。

2016年、トランプ大統領の誕生以前のアメリカと言うのは、民衆ではなく「お金」の力、つまり、「超富裕者の立場」から国が動かされていたのだと言う事が出来ます。

ここまでで、一度整理してみたいと思います。これまでの話の中に、「3つの力」が出てきましたね。超富裕者たちの「お金の力」、それから「民衆の力」、そして政治家たちの「権力と言う力」です。

現在の世界には、この3つの力が「カオス的な状態」の中で入り乱れています。

これまでの世界を支配して来たのは、超富裕者たちの「お金の力」でした。

「お金と利息」についてはこれまでに話してきましたが、超富裕者たちは、そうした金融・経済システムを世界に構築して、富を独占し、政治・経済・マスコミ等を利用する事で、地球上における「支配ゲーム」を楽しんでいたのです。

彼らはこれまで、「アメリカを拠点」として、「お金による競争社会」を世界に拡大させて来ました。そして、その支配ゲームを「次の段階」に移行させるために、覇権国家を中国に移して、そこに拠点を移そうとしていたんですね。

競争によって世界の富を独占する事が出来たため、競争は終わりにして、次は管理によって世界を支配し始めようとしていのです。

報道の全てが正しいとは思いませんが、全体として中国がウイグル・チベット等で何をしているかと言う事はご存じでしょうか。

国中に監視カメラを張り巡らせて、顔認証技術などを駆使する事で、反体制派の人たちを監視しています。そして、次々と強制収容所に送る等と言った超管理社会への方向性を表しているんですね。

超富裕者の人たちと言うのは、そうした社会システムを世界に広げて、自分たちは中国共産党の上に立とうとしていたのだと言う事です。

ただ、トランプ大統領の誕生によって、ギリギリのところでその流れにストップがかけられました。トランプ大統領は、就任早々に行った人事で、国会とことごとく対立し、マスコミからは散々に叩かれて来ました。

そこで、彼がしようとしていた事は、これまで超富裕者たちが築き上げて来た権力構造を、ゴッソリと入れ替えてしまおうとしていたんですね。

もちろん、それは大統領個人が行っている訳ではなく、彼の後ろには海軍などの大きな組織のサポートがあります。

そして、この3年間の間に世界を動かす主導権は、超富裕者たちから手放される事になりました。それは、100%完全にと言う意味では無く、取り合えず主導権は移動する事になったのだと言う意味です。

そして、その後の主導権争いが、「民衆の立場に立ったアメリカ政府」と、「共産党の立場に立った中国政府」の間で、続いているのだと言う事です。

ただ、中国共産党の脱落は、もはや決定的な段階にまで来ています。そして、同じ価値観によって繋がって来た、世界各国の独裁的・あるいは汚職まみれの政権も、自国の民衆による大規模デモによって崩れ始めているんですね。

中南米・南米・中国・中東・アフリカ等で、そうした大規模デモが政権を揺るがしている事をご存じですか?また、イギリスのEU離脱についても、それに似た意味合いを持っているのです。

このようにして、超富裕者たちによる「お金の力」と、政治家による「独裁的な力」が、坂道を転げ落ちている様な状況になって来ています。

そして、アメリカを象徴とする「民衆の力」が、世界を動かす主導的な立場に押し上げられて来ているのだと言う事です。

ただ、これまでのあらゆる仕組みと言うのが、「お金の力」を基盤とした「競争的」なものでした。それが、超富裕者たちが築き上げて来た、彼らの力の源であったのです。

そのために、これまでの支配・競争的な金融・経済システムが崩壊する事になれば、私たちの日常生活も、混乱と無縁にそれを乗り越えて行く事は難しい状況になります。

そうした「システムの崩壊」を簡単に言えば、今のお金の価値が失われて行くのだと言う事です。そうしたら、私たちの混乱は避けられないですよね。

しかし、その仕組み自体が生み出した歪みと言うのは、既に限界を遥かに越えた所にあり、その崩壊は必然であると言う事が出来ます。

また、中国共産党が倒れて中国が混乱すれば、私たちの経済もただでは済みません。

つまり、民衆の力が主導的な立場を得たからハッピーエンドだと言う訳ではないんですね。そこから古い社会システム・価値観の後始末と、新しい社会システム・価値観の構築をいかに進めるのかによって、私たちの文明は真価を問われる事になって行くのです。

それには、様々な技術的な問題を伴う事にもなるのですが、その中心には必ず「スピリチュアル性」が置かれていなければなりません。

素晴らしい技術も、これまでの様に「支配・搾取のため」に使われてしまったのでは意味が無いのだと言う事です。

そして、こうした時代の変化と、その意味を人々が理解して行く必要があります。そうしなければ、古いシステムが崩壊した後に、また同じようなシステムを再構築しようとする動きが、力を持つ事にもなりかねません。

そんな訳で、今日は「世界を動かして来た3つの力」についてお話しして見ました。

2 件のコメント:

  1. 砂見さん、こんにちは。
    今回のイランの攻撃に関してアメリカ国内でもかつて無い程の規模で
    反戦デモが繰り広げられていますよね。
    これもポジティブに考えれば人類の集合意識がかつて無い程平和へと
    動き始めていると私は解釈しているのですが
    砂見さんは、どう思われますか?

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    1. たかちゃんさん、こんにちは。

      そうですね、これまでに行って来た事(カルマ)を考えれば、アメリカは中東への影響力を維持する事は出来なくなって行くと思っています。

      それを受け入れられなかった、トランプ大統領の判断ミスであったかもしれないと言う気がしています。戦争をしたい人たちの煽りも相当にあったと思います。

      アメリカ同様に、イラク国内でも戦争は勘弁してくれと言うムードが大きい様ですね。ここから第三次世界大戦に繋がることは無いと思います。

      言われる通り、集合意識の波動上昇と、時代の転換期における舵取りの難しさが表れている出来事だと思います。

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