2020/01/08

古いシステムの崩壊・中国編

前回は、「世界を動かす3つの勢力」と言う事でお話しをしました。皆さんは、その3つが何であったのかを覚えてられますか?

1つは「これまでお金によって世界を支配して来た超富裕者たち」、もう1つは「中国共産党に象徴される独裁的な政権」、そして、もう1つは「アメリカに象徴される民衆の力」であると言う事でした。

これまでの世界を動かす主導権は、アメリカを通じて世界をコントロールして来た「超富裕者たち」であったと言う事でしたが、トランプ政権の誕生によってその主導権が手放されたと言う事でしたね。


そして、その後の主導権を巡って、民主的なアメリカと独裁的な中国が覇権争いを始めたのですが、中国は既に現状において、崩壊の過程を辿り始めているのだと言う事でした。

今回はそんな中国について、俯瞰的な視点から大きな流れによって見てみる事にしたいと思います。

今から約11年前に、日本ではリーマンショックと呼ばれている、国際金融危機が起こりました。

これまでの世界を動かして来た金融システムと言うのは、実質的にこの時に終わっているんですね。つまり、破綻しているのです。

ただ、世界中の国や中央銀行が、無理矢理にそれを阻止する事で、これまで延命状態が続いて来たのだと言う事です。例えば、日米欧の中央銀行は、量的緩和と言って「お金がないなら刷れば良い」とでも言うような政策を進めて来ました。

その時に、経済的な側面から世界の主役に躍り出たのが中国でした。中国は巨額の公共投資を連発して、世界の金融・経済の崩壊を延命させることに成功したんですね。

ただ、その副作用によって、中国では巨大な不動産バブルが発生してしまう事になります。

リーマンショックが起こった際に、既に中国の株式市場はバブル崩壊の過程にありました。そのため、そこから逃げ出した資金が不動産市場に流れ込んだと言う事もあって、それは人類史上最大のバブルとまで言われる規模に膨らんでしまったのです。

そして、政府もそのバブルを止めようと規制をかけたりするのですが、バブルの成長が止まると金融・経済に問題が起こるために、なかなか本格的にそれに対応する事が出来ていませんでした。

そうした中で勃発したのが、米中貿易戦争です。

それによって、ただでさえ景気の冷え込みが加速する中で、人類史上最大とまで言われる不動産バブルを潰す訳には行きません。

そこで、本来なら景気が冷え込んで不動産価格が下落しようとしている所を、独裁政権の力で無理矢理にその値下がりを阻止しているんですね。

景気が急激に悪化しているのに、不動産価格が下がらないと言う事は、テナントを借りて事業を経営している人たちの家賃も下がらないと言う事です。

そのために、中国では店舗経営をしているお店がドンドンと潰れ、そうした事もあって、アリババなどのネットショップにお客が流れていると言う事でもあるのです。

また、不動産の値上がりを見込んで、大きな借金を背負って投資をした個人や企業も多く存在しています。

しかし、不動産価格の上昇も止まり景気も悪化の一途を辿っている現状では、その無理矢理に高止まりさせられている不動産を買う人なんていないですよね。

つまり、直ぐに売却して大儲けを出し、贅沢な生活で経済を支えるはずだった人たちが、その不動産を売ることも出来ずに、景気の悪化で収入が減って行く中で巨額の借金返済に追われているのです。

そうした現状の中で、中国では個人の破産や事業の倒産が急増しています。すると、銀行やシャドーバンクからの貸し付けについて、不良債権が急増して行く事になります。

中国では既に多くの金融機関が倒産の危機に瀕しており、地方では取り付け騒ぎが起こったりもしているんですね。

その様な状況では、当然、国や地方政府の税収が激減して行く事になります。特に財政の豊かな都市部では、巨大な外資系企業からの税収がそれを支えていたのですが、米中貿易戦争の煽りを受けて、それらが東南アジアなどへと次々に逃げ出してもいるのです。

そうした状況の中でも、せめてお腹いっぱい食べる事さえ出来ていれば、人々の不満も何とか抑え込むことが出来るのかも知れません。

しかし、米中貿易戦争によってアメリカからの農産物に高い関税をかけたために、食品価格が上昇し始めています。

特に豚肉については、価格上昇を抑えるためにロシアからの輸入が増える事になったのですが、その肉がアフリカ豚コレラに感染していた様なんですね。

豚コレラは瞬く間に中国全土に拡大し、飼われていた豚の半数が死んだり殺処分されたのだと言われています。

中国の食卓において、豚肉というのは主たる食材の王様です。なんと、中国で消費される豚肉と言うのは、世界の消費量の約半分を占めているのです。

つまり、あまりにもその規模が大きすぎるために、どんなに外国からの輸入量を増やしても、その穴埋めをする事は不可能であると言う訳です。

そんな中国には、「豚肉価格が上昇すると政権が崩壊する」と言う笑い話があるのですが、今ではそれも笑えない話になっており、昨年の春以降に豚肉価格が急上昇を始めており、秋には前年比で2倍、最近では3倍と言う様な報道も見られています。

すると、それなら別の肉を買おうと言う事で、牛・鳥・羊などの肉も急上昇し始めているのです。

さらに不味いことには、それ以外の野生の小動物の肉も、売買が活発に行われ始めていると言う事です。

最近、中国からは、感染力が強くて致死率も高い「肺ペスト」や「SARS」の患者が出たと言う報道が漏れ出ています。

それらは情報統制によって、その後の報道がなされていないのですが、いずれも感染源が、食べた小動物の肉にあるのではないかと言う事が疑われているようです。

そんな訳で、中国の現状について大雑把にお話しして見ました。

まあ、こうした事から結論を言えば、中国の崩壊は避けられないと言う事です。そして、それはすぐ目の前にまで、迫っているのだと言う事です。

経済の専門家の人たちの間でも、そうした見方はますます強まって来ていると言えると思います。

そして、ここで私が言っておきたいのは、そうしてこれから始まる混乱の中でも「スピリチュアル的な視点」や「アセンションの流れ」としての見方を、失わないで頂きたいと言う事なんですね。

スピリチュアル的な知識を持っている人達の中にも、知識と現実が上手くリンク出来ていない人たちがいる様に感じられます。

「現実は何も変わらないけれど、アセンションはいつになったら来るんだ?」と言った感じですね。

だけど、それは何十年、何百年、あるいはそれ以上の大きな時間の流れの中で、確実に変化の過程を進んでいるものだと言えるのです。

特に今回挙げた、「中国の崩壊」に対する意味については、前回の動画で話しましたが、あらゆる現実には全て、そうしたスピリチュアル的・アセンション的な流れの中での意味があるのだと言う事を知っていただきたいのです。

そんな訳で、今回は中国の崩壊について取り上げてみました。

そうした混乱に対する備えなどについては、過去に「2016年~金融・経済崩壊!」と言う電子書籍を出しています。まぁ、子供のお小遣いでも買える値段ですので、もしご興味のある方は読んでいただけたら嬉しいです。

ブログやYouTubeでは、パズルのピースの様に、物事の部分部分を小さくバラバラに紹介して行く事になりますが、それを組み合わせて全体として捉えるには、電子書籍くらいにボリュームがあった方がツールとして適しているんですね。

そんな訳で、今日は「古いシステムの崩壊・中国編」と言う事でお話しして見ました。

2 件のコメント:

  1. 砂見さん、新たな記事及びYouTubeありがとうございます。
    本年も、よろしくお願いします。
    ず~と気になっていたのが、2019年12月13日の「エネルギー感覚」の記事の中の以下の文章です。
    「物質的経験においては、エネルギー体と言うのは、自らの前方に位置しているんですね。大きなバルーンを抱えているような感じです。」
    つまり、物質的次元での経験は、自らのエネルギー体の後方に、自らの肉体を創造し、エネルギー体の前方に現実を創造し写し出して経験しているつもりになっているという感じで、視覚などの五感で感じとる物体は、全て自分のエネルギーによって創造されたものであるという気がしました。これって、究極のワンネスですね。
    自分が経験する物質的な現実は、常に自分の前方に創造されており、振り向くまでは、自分の後方には、物質的な現実は創造されていないということですよね。
    面白いです(#^.^#)

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    1. TOCさん、今年もよろしくお願いします。(^-^)

      そうですね、よくわからないと言えばわからないのですが、それでも面白いですよね。

      意識の中に映し出されている映像と、エネルギー体が生み出している感覚の連動性がよくわからないのですが、その辺を探求して行けば面白いことになって行くのではないかと思ったりもしています。

      今年は大きく動く年になると思いますが、お互い波に飲み込まれずに、そうした視点を保っていきたいですね。

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