2020/02/02

「崩壊に備える」

リクエスト頂きました、世界の金融・経済について書いてみたいと思います。ここからの変化は、かなりスピードアップして行くと思います。

そうした中での見通しの持ち方ですが、大きな変化を伴う激動の中ではあまり具体的な見通しに固執しない様にするのが良いと思います。

つまり、様々な可能性を自分の中に持っておいて、現実の変化に合わせて柔軟に状況を理解して行くと言う事です。


まず、時代の流れとも言える、大きな視点からの流れを抑えます。それはズバリ、古いシステムの崩壊を越えて、新しいシステムが構築されて行くと言う事です。「ここからの10年が峠」になります。

経済で言えば「配当(資本主義)」、金融で言えば「お金と利息」と言う「支配・搾取・競争的なシステム」が崩壊して行くと言う事です。

そして、中期的にそれにとって替わる新しいシステムとしては「クラウドファンディング」や「ベーシックインカム」が既にその芽生えとしての姿を見せ始めています。長期的にはそれさえも無くなり、より自由なあり方へと移行して行きます。

また、仮想通貨にも使われている「ブロックチェーン」等も含めて、これから様々な可能性が社会的に模索されて行く事になると思います。

それが、大きな流れ・方向性ですね。

その上で、現在の状況を見てみます。

世界の金融・経済は、これまでの古いシステムが生み出した歪みによって、末期的な状態にあったのですが、中国での新型肺炎に伴う都市封鎖によって、完全に取り返しのつかない崩壊過程が始まりました。

これまで、いつになったら始まるのか?と言う感じでしたが、それがついに始まったのだと言う事です。

明日から中国では、取り合えず金融市場だけは開くのですが、まず、そこでの動きに注目です。

市場に働く力としては、完全に大暴落間違いなしなのですが、一党独裁と言う政治形態によって、どこまでそれを阻止出来るのかを見てみる必要があります。

特に為替市場は、自国通貨では支えられない(売られる自国通貨を支えるためには米ドルなどの外貨が必要)なために、明日からしばらくはとても危うい状況になると思います。

仮にですが、仮に目先の底抜けを回避出来たとしても、問題の根本を改善する事は不可能であり、転げだしたものを止める事は不可能だと思われ、早々にも危機が訪れると思います。

仮に中国が踏ん張っても、韓国が暴落し、それにつられて中国などにもそれが広がって行くと思います。

現在の中国経済は、完全に凍り付いています。

バブル崩壊と米中貿易戦争による不景気の中で、春節と言う繁忙期に備えて仕入れていたものが、今回の件によって繁忙期を完全に逃してしまいました。

人の流れも、休み明けに向けてのUターンがあまり進んでいない様です。工場なども当面、許可が下りるまでは再開する事が出来ない様です。

外資系の企業は、もともと進め始めていたサプライチェーンから中国を外す動きを、これによって急加速させている様でもあります。

どこからどう見ても、もう、終わっているとしか言いようがありません。それが、現状です。

さて、大きな流れ(システムの大転換)を抑えた上で、現状(古いシステムの崩壊開始)を確認しました。

では、ここから辿ることになる大転換の過程について、その可能性をいくつか見てみる事にします。

今日明日にと言う意味では無く、主には中長期的な流れの中での話になりますが、基本的に「お金」の価値は失われて行く事になります。現金・預金や額面が固定されているもの(債券など)はアウトですね。

株式については、時価で金銭的な価値が変動するために、倒産しない企業のものであれば、分散投資先の1つとして有効であると思います。

ただ、それも中長期的な話であって、目先の混乱の中では、株価は下落して行く事になると思います。

金銀については、上がって行くと思います。ただ、インゴット(延べ棒)ではなく、金貨・銀貨によって手元や銀行の貸金庫等で保管しておいた方が良いと思います。

特に銀貨は出遅れておりますので、良いのではないかと思います。しかし、銀貨は買って売るだけで20%くらいの損失が出ますので、それ以上に上がってこないと利益は出ない事など、リスクも承知の上で自己責任によって判断して頂きたいと思います。

金貨であれば流通網がより整備されているために、20%もの損失(手数料の様なもの)は出ません。ただ、こちらは既に史上最高値を更新中です。

仮想通貨も中短期的には資金の投資先になると思いますが、金銀以上に博打的な要素が強まりますので、これも自己責任で考えて頂く必要があります。

これらは余裕資金の逃避先と言う意味での話になるのですが、もっと遥かに大切な事を言えば、多くの人は興味ないかも知れませんが、日曜消耗品などのストックを増やしておくことです。

株も金銀も仮想通貨も、そのままでは役に立ちません。つまり、それを使って食料や日用品に変えて、それを利用して行く事になるのですが、そうして金融資産で物を買う事が難しい状況になって行く可能性があります。

だから、始めから物で持っていた方が遥かに強いんですね。

ただ、それには限度があるので、それ以上のお金を先に上げたような金融資産なども含めて分散させておくと良いのかも知れないと言う事です。

それ編の話も全部含めて、これまでに電子書籍「2016年~金融経済崩壊!」に一通りの備えについて書いて来ました。

それはブログにも、この数年で散々に書いて来た事なのですが、結局は手遅れになるまで、こちらが思う様には受け入れてもらえない傾向が強いのかも知れません。

自分の理解を越えて、訳も分からず振り回される必要はありません。しかし、自分がポジティブなあり方を保てるように、自分なりの基本的な備えくらいについては、もうバッチリ済んでいるのが当たり前であると言いたい所が本音です。

ただ、過剰に心配しなくても大丈夫です。

殆どの人は、まったくの無防備に近い状態で今の中にいますから、無理なく出来る範囲での備えをして、後は周囲の人たちと助け合って行きましょう。

それについても本に書いた事なのですが、短期的には物や金銭的な備えがあると助かるものの、今回の様にその混乱が中長期に及ぶ状況では、「周囲との人間関係」や「自分の精神的なあり方」が決定的に重要になります。

それを育てて行くために与えられていた時間が、これまでの時間であったのだと言う事は、電子書籍にもブログにも散々に書いて来た通りです。

多分、読んだ時には頭で「うんうん」と理解して、本気で行動の中に取り組むことはせず、今になって焦って来ている人も多いと言うか、それが普通であるのだとも思います。

大丈夫です。変な意味で言う訳では無いですが、それが「人間(地球人)」と言う経験であると言えるのですから。

その代わり、昨年から書いて来ている通り、その分ここからは、スピリチュアル的に蓄えて来た知識を、「本気で」自分のあり方の中に落とし込んで行く事に取り組まなければ、その出遅れは取り戻せませんよ。

全ての人は、これまでの自分の選択の結果としての「今」の中にいます。

それをシッカリと受け入れた上で、その「今」の中から、必要な取り組みを重ねて行く事にしましょう。

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