２０２０年・タイムラインの分岐

集合意識についてご質問いただきましたので、今日はそれについて書いてみようと思います。

目の前の経験世界と言うのは、「自分自身の波動」が引き寄せた現実である訳ですが、その時に、そうした「自分個人の選択」と「集合意識としての選択」の間にはどの様な関係があるのかと言う事です。

まず、集合意識と言うのがどのようなものを意味しているのかと言う所から見て行きたいと思います。ただ、私自身の理解も微妙であると言えますので、その辺も踏まえて、１つの参考として読んでいただければと思います。

まず、「集合意識の合意」とは何なのかと言う事で見てみます。それを、私たちに当てはめて言えば、人間として社会で経験を重ねて行く上で、魂としての集合的な「申し合わせ事項」の様なものですね。

例えば、「時間」「空間」「重力」等々、私たちが世界を経験して行く上で、その経験の基盤となっているものは、人間の集合意識の合意によって生み出されているのです。

もともと、世界はエネルギー的であり、何らかの合意・法則・ルールを組み合わせることによって私たちの経験は、こうして目の前の現実として成り立っています。

先に挙げた、時間・空間・重力などは、より大きな枠組みの中での合意となる訳ですが、そうした環境の中で、どの様な社会情勢を生み出して行くのかと言う点についても集合的な合意が存在しています。

例えば、私たちの経験している世界では、アメリカにおいてトランプ大統領が就任し、そこから発信される政策によって世界が大きく動き始めています。

これは、私たちの集合意識による選択なんですね。

ただ、集合意識と言うのは、絶対的な１つの側面によって存在している訳ではありません。

私たちは、大きな流れとしてトランプ大統領の世界を選択した訳ですが、その現実の中で個々の魂の選択は、それぞれに各自の選択を積み重ね続けています。

そうした中で時間がたってくると、それぞれ個々の魂の選択が、また大きくグループ分けされ始めるんですね。

するとまた、例えばアメリカ大統領選挙の様な大きなイベントに合わせて、集合意識に分岐が起こるのです。

２０１６年の例で言えば、大きな流れとしてサンダース氏、ヒラリー氏、トランプ氏の３つの流れが生み出されましたよね。

それまで経験を共同創造して来た１つの集合意識が、ここで大きく３つに分岐しようとしていたのです。

そして、実際に大きくは３つの現実（流れ）に分岐していると思うんですね。

私たちは個人として、そして、それを選んだ魂たちの集合として、トランプ氏の流れを選択したのです。他にも選択肢はあったのですが、個人の視点から見れば、私たちはその現実の集合意識と共鳴していたと言う事になります。

しかし、ヒラリー氏の流れを選択し、集合としてその流れを生み出して行った魂のグループもあるのだと言う事です。

だから、ご質問への回答としては、私たちはトランプ氏を選択した集合意識の中で今の現実を創ってきたのですが、それぞれ個々の選択の違いによって、その流れがまたいくつかの大きな流れに分岐しようとしています。

今の段階では、それらが具体的にどの様な流れなのかまだ十分に見えていない状態です。

しかし、来年に入って各党の指名選挙が進むにしたがって、集合意識としてどのような分岐が起きようとしているのかが見えてくると思うんですね。

そして、集合的に大きな選択肢が形成され、私たちはそれぞれに、自分個人の選択と共鳴する集合意識と共に、その先の未来を共同創造して行く事になると言う訳です。

そのため、前回書いた「集合意識の選択として一歩届かなかった」と言うのは、私たち個々の選択が、サンダース氏を選択するには一歩届かなかったと言う意味でもあります。それが良かったのか悪かったのかは何とも言えませんが。

こうした世界を理解して行くためには、物質的な現実の中に閉じこもっていては完全に理解不能になると思います。

魂としてのエネルギー的な世界の視点から、この物質世界の仕組みを理解して行く必要があるのです。

集合意識の分岐と言うのは、言い方を変えればタイムラインの分岐でもあります。

それは、いつでも個々の選択によって起こるものではありません。日常的に、個人の様々な選択によって、小さな意味でのタイムラインは変わるのですが、世界全体としての大きな流れと言うのは、それだけでは変わらないんですね。

例えば、２０１２年・２０１６年・２０２０年など、集合的に大きなタイムラインの分岐が起こる時でなければ、世界全体の未来を変える変更がきかないんですね。

それ以外の時の中では、個人的にそのタイムラインを離れようとしても、結局、時間の流れの中でもとのタイムラインへと収束してしまうのです。

だからこそ、高次元存在たちと言うのは、そうして集合的に大きくタイムラインが分岐するタイミングに合わせて、私たちへの働きかけを強めてくれているんですね。

多分、２０２０年の分岐は、ある意味においてこれまでで最も重要な分岐になると思います。私たちは既に、惑星地球がアセンションした後の「猶予期間」の中を７年も過ごして来たのだと言う事を理解してください。