2021/04/24

春の日常と食糧問題

 3月の下旬ころから、山や海辺を歩く時間を増やしています。そうして、広い自然の中に出ると、自分のエネルギー感覚が依然と比べてどの様に変わって来ているのかが分かりやすいです。


私の住んでいる地域では、日差しも暖かく寒いと言う事はないのですが、まだ空気が暖かく緩んではおらず、涼しく締まった感じがあります。そのため、自然の中を歩くには1年で最も良い季節だと言えるのかも知れません。



この空気が緩んでくると、じっとしていても暖かく、日に当たったり歩いたりすると汗ばむ事になって来ます。そうすると、昼間ではなく朝・晩などに歩いたほうが心地よくなって来ますよね。


先日、海辺を歩いた時には、今年初めて1匹のセミが鳴きだしているのを聞きました。空は春の白く霞んだ低い空から、青さの増した高い空の気配を見せ始めた日であり、敏感に季節の変化を感じ取って1番乗りで出て来たんでしょうね。


庭の果樹たちは、一斉に若葉を広げ始めており、年々、庭がジャングルへと向かっているかの様ですが、それがとても楽しいです。花の蕾を付け始めた木(レモン)、新緑を湧き出させつつこれから蕾を付け始める木(ミカン・甘夏)、既に小さな実をつけ始めている木(ビワ)等、見ているだけでもとても楽しいです。


柑橘系の木には、もうすぐアゲハ蝶やモンシロ蝶が卵を産み付けに飛んで来ると思います。甘夏の木はある程度の大きさがあるので良いのですが、他の木は手で卵をポロッと落としてやらないと、青虫が新緑を綺麗さっぱりに食べ尽くしてしまうんですねぇ~。


そして、庭の草も生え始めているのですが、「食糧危機の時にこれは食べれる草、これも食べれる草。茹でるのが基本だけど、油があれば炒めてもいけるかなぁ。」等と考えながら草取りをしていると、次々に生えて来る草がありがたく思えたりもして来ます。


昨年の夏以降に急上昇を続けて来た世界の穀物価格が、ここ2~3ヶ月の間、高値圏で時間調整的な揉み合いを続けていたのですが、そうした調整期間を終えて再び高値更新の上昇軌道に向かい始めました。


昨年の後半は安値圏から高値圏への上昇でしたが、今始まった上昇第2弾と言うのは、高値圏から危険水準(中東など食糧自給の弱い国などから、徐々に食糧危機が意識され始める水準)へと入り始める段階です。


アメリカの穀物在庫は急激に減少しており、それなりの水準を維持する世界の穀物在庫は、その中心である中国の統計に大規模な偽りがあると思われるために信頼することが出来ません。また、世界的に大規模な収穫と言うのは北半球の秋までは無いのですが、世界的に異常気象で作付けは遅れ、果物の受粉は深刻な打撃を受けているようです。


そんな状況にあるからこそ、少なくとも個人レベルにおいては、自然と調和しその恵みに感謝しながら、それを味方に付けてこの先の時代を進んで行きたいですね。

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